今回私、ちょっとだけ怒っております。
ことの発端は最近相談に来られたひとり親家庭でお子様を育てているシングルマザーの方のお話をお聞きしてからで。
そもそも私、ひとり親家庭を支援するNPO団体(https://1010guardian.com)の代表もやっており、活動開始以来ちょこちょことシングル家庭の方からさまざまな相談を受けておるのですね。
ちなみにうちの支援活動の一環として、ひとり親家庭の保護者を対象に会社や副業、在宅ワークなど実践で使えるパソコンやWEBの「PC学習支援プログラム」を実施しております。
このプログラムではパソコン教室やマニュアル本では学べない現実に実践で使える技術を学ぶことができ、会社や副業で本当に必要で使える「超実践向き」の知識とスキルを学べるのです。#素敵でしょ
思わず2回聞いたよ
そこで今回、ご相談にいらした方も「在宅ワークで単価が高い仕事ができる様になるにはどうしたらいいのか?」というざっくりでいうとこんなお悩みを持っており「まずは相談したい」と僕のところにいらしたんですね。
そしてまずは雑談しながら状況をヒヤリング。
そしたらこうおっしゃるんです。
「現在、ひとり親家庭向きの在宅ワークなどの就業支援的なものを受けています」と。
うんうん。偉いなーと思いつつどんなことを現在学んでいるんですかー?とお聞きしたところ、
「ライティングや文字起こしやなどを今学んでいます。」
「SNS配信も学んでいます。テキストを受け取って配信するだけですが」
はい、ここです。
ここですよースイッチ入ったのは。
「ライティングや文字起こしやなどを今学んでいます。」
もう前のめりでヒヤリング
見事にスイッチオンしたのでそのまま色々掘り下げて聞かせていただいたところ、以下のように整理できました。
・主にひとり親家庭の方向けに在宅ワークとは何ぞや、など講義的なものもあり、実際に在宅ワークで仕事ができるようにライティングの書き方や文字起こしのやり方を教えていただいている。
・支援しているのは東京都(区かな?)など行政から委託を受けているような支援団体の方々
(ここに関してまだ調査できていないので間違っていたらすぐ訂正しますね)
・ここでスキルを学び「ではこれで仕事とってきてください」と卒業風(おそらく斡旋などはなし)
・期間は6ヶ月間くらいである
さて。お気づきだろうか。。。。
まず僕がスイッチが入った理由。
でも僕が気になるのはその内容なんだ。
だって。。。。
「文字起こし」のスキル覚えさせてどうすんのよ!
「ライティング」ってのスキル覚えさせてどうすんのよ!
理由はね
よし。文字起こしからいこうか。
文字起こしって要は紙ベースや音声ベースのものをデジタル上でテキストかするってことでしょ?
これね、需要どんどん減ってくものじゃないか!
紙ベースでの資料は減っているし音声なんかブラウザやアプリでいくらでも結構正確に自動で音声聴かせるだけでテキスト化できるじゃんか!!!
うちの会社でも今まで事務の人にやってもらってたけど今もう自動化してるよ。
そしてライティング。
これ多分SEO用の記事作成やブログなどの依頼を在宅ワークとして受けれるから、ということなんだろうけど。
ねぇ。
ここのジャンルってえらいレッドオーシャンじゃんね!!!
副業や在宅ワークを既にしている実績ある諸先輩方がたくさん溢れてるジャンルじゃんね!!
単価も下がってるじゃんね!!(医療系の記事とか特殊でない限り)
#ココナラとかでも元ライターさんとか超いっぱいいるよ
ね。
ここでスイッチが入ったのですよ。
ひとり親家庭でもしっかり稼がなくてはならない頑張ろうとしている方々に。
どうして在宅ワークのスキルを教える際にテキストおこしやライティングなどを選ぶのか!!
そしてこういうことを教えたまま、「このスキルを活かしてお仕事頑張ってとって下さね」とこの世の中に解き放つのか!
お仕事をもし受注できても安く叩かれて結局搾取される側に回ってしまうのは少し想像できませんか?
本当にこれらのスキルを軽く教えて仕事が取れると思ってるんですかねこの仕組みを作った人は。
だとしたら今の世の中の在宅ワーク事情とひとり親家庭を少し甘くみてるとしか思えなくて。
実際ゼロではないだろうけどこういうところでスキルを教わって在宅ワークや副業としてひとり親家庭の方達が希望する収入に結びついているんですかね?
実際教えている人も、ライティングや文字起こしでいくら稼げるかわかってるんですかね?
もちろんタイピングを覚えたりすることはできるだろうけど収入には全然直結しないでしょ。
さてと
僕が怒ってるのはここなんです。
もちろんライティングや文字起こしも大事だとは思います。
でも僕は学ぶための時間やゆとりのないひとり親家庭の人たちがいかに効率よく高い単価で収入を得ることができる仕組みに基づいたスキルも教えるべきだと思うんです。
例えばライティングもただ単にブログや記事を書くだけでなく、助成金や補助金の申請書類が書ける、というだけで単価は一気に上がりますよね?
要は発注する側が困っていて、それを解決する人が少なければ単価は自然と上がるわけで。
例えばホームページ作れたり修正できる技術を教えた方がいい。
ワードプレスもいいし。
ブログ書くことができる人や文字起こしできる人の人口と比べたらまだブルーオーシャンじゃないですか(業界的にはレッドでオーシャンですが比較したらということです)。
きっと「ひとり親家庭の人とかパソコン苦手な人には難しいんじゃないのー」とかいう人いると思うんですけど、きっと頑張りますよ、ひとり親家庭の人たちは。守るものがあるからね。
でもだからって文字起こしなどを教える理由にはならない。
もし最後まで支援するのであれば在宅ワークしながらトラブった時や自分1人では解決できない時に相談できるような体制を整えてあげることのほうが大事だと思うんだけど。#うちはそこまでサポートしてるけどねっ
もちろん、このような内容の支援をおこなっている人を非難しているわけではないです。
想いは最高!
でも、今回は僕が聞いた限りの内容ですが、その内容はこのご時世や世の中のスピード感に合っていないことも気づくべきだと思って、今回あえて(俺が批判されるだろうことも含めて)記事にしましたよ。
まだ心の中の火が消えていないので、今度どこかでひとり親家庭の方々に向けた就労支援や副業、在宅ワークにおいて僕が考える支援の仕方を具体的に書いてみようと思います。
では。
みんなお疲れさん。
今日はちょいと怒っている渡辺だ。
今回はひとり親家庭のスキルアップについて突っ込んでいくぞ